海自潜水艦と民間商船が衝突 一時通信不能で携帯電話で一報

著者 高橋 大輔

日本の海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が8日、高知県足摺岬沖で海面に浮上しようとした際に民間商船と衝突した。

日本政府関係者によると、潜水艦の乗員3人が軽症を負った。

「そうりゅう」はアンテナなどがあるマストを損傷し、一時通信不能に陥った。乗員は携帯電話を使って事故を報告した。

岸信夫防衛相は民間船との衝突は「誠に残念」と述べた。

そうりゅうは当時、定期検査後の訓練中だった。海面に浮上する際、潜望鏡で民間船を確認し回避しようとしたが間に合わなかったという。

そうりゅうは2009年に運用を開始したディーゼル・エレクトリック方式(ディーゼルエンジンで発電して進むタイプ)の潜水艦。全長は84メートル。

当局はそうりゅうについて、大きな損傷を受けていないためまだ航行可能な状態だと説明した。

米海軍の元大佐ブラッドリー・マーティン氏はこの主張に異議を唱えた。同氏は米CNNに対し、「(そうりゅうが受けた)損傷は『軽い』とは言えない。この潜水艦は潜水も通信もできない状態だ」と述べた。

加藤勝信官房長官は8日、民間船側から海上保安庁に対し、衝突の振動はなく、船体のダメージはないと思われるとの説明があったと述べた。

民間船についてはほとんど分かっていないが、地元メディアの報道によると香港籍の貨物船とみられる。

第5管区海上保安本部は9日、衝突について調査を開始した。

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